二十四節気

大暑2025年はいつ?一年で最も暑い時期をカレンダーでチェック!

大暑と書いて、たいしょ、もしくはだいしょと読みます。

大暑と言う字を見るだけで、すでに暑さが漂ってきますね。

動物園の白くまに氷の柱をプレゼントというニュースを例年見ますが、このイベントはちょうど大暑の日に行われます。

動物たちにも夏の暑さを乗り切ってほしいという微笑ましいイベントですね。

そんな大暑ですが2025年はいつからいつまでなのか、詳しい日程と大暑がどういう季節なのか、お届けしていきます。

大暑の由来と時期

大暑

大暑とは、日本が太陰暦だったころに、季節の移り変わりを知るために使っていた二十四節気という区分の一つです。

大暑の日とは、この大暑という時期の始まる日(節入り日)のことです。

大暑という場合、節入り日の当日のみを指すこともありますが、本来は約15日間の期間を意味します。

2025年の大暑はいつ?

  • 2025年の大暑の日時(節入り日時)は7月22日(火)22時
  • 大暑の期間は7月22日(火)から8月6日(水)まで

2025年大暑カレンダー

年によって1日前後しますが、例年7月23日ごろから始まり、次の二十四節気・立秋(りっしゅう)の前日にあたる8月7日ごろまでが大暑の時期になります。

2025麋角解
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大暑とはこんな季節

大暑は、暦の上では、夏の終わりに当たる二十四節気です。

二十四節気の中でも、大暑は最も暑い時期を意味します。

大暑の時期に全国的に梅雨明けを迎え、本格的な夏に突入します!

子どもたちには嬉しい夏休みの始まり。

各地でお祭りや花火大会など、夏の行事が目白押しですね。

ただ、最近の夏は、暑さが年々厳しくなっています。

熱中症にならないよう、適度にエアコンを使うことと小まめな水分補給は必須ですね。

二十四節気をさらに5日ごとの季節に分類した七十二候では、大暑は次のような季節になります。

桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

7月23日から7月27日ごろは、5月ごろに花を咲かせた桐が実を結び、卵型の固い実をつけ始める時期です。

桐は“切れば切るほど伸びる”ことから、「キリ」と呼ばれるようになった成長の早い木です。

植えてから20年もすれば、タンスが作れるほど成長するため、女の子が生まれたら桐を植える風習がありました。

湿度や虫を寄せ付けない桐のタンスは、一昔前は嫁入り道具として欠かせない物でした。

また、昔から、桐は鳳凰が止まる“神聖な木”とみなされて、「菊の御紋」に次いで高貴な紋章とされています。

足利尊氏や豊臣秀吉ら、時の権力者も天皇家から許されて家紋に用いてきました。

今でも、桐をあしらった五七の桐は、日本国政府の紋章に用いられています。

桐の紋章

土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

7月28日から8月1日ごろは、土もじっとりとして、蒸し暑さが最高潮に達する時期です。

「溽暑(じょくしょ)」とは、蒸し暑いことを表わしていて、この時期は、じっとしていても汗がにじみ出てきます。

土から立ち上る蒸れた空気も暑いですが、アスファルトの上の暑さとは比べ物にならないですね。

ただ、暦の上では季節はすでに晩夏に分類されます。

お盆の頃には、朝晩は少し暑さが和らぎますので、あと少しの辛抱ですね。

炎天下

大雨時行(たいうときどきふる)

8月2日から8月7日ごろは、大雨に見舞われることもある時期です。

ゲリラ豪雨とも呼ばれるほどの激しい夕立や、台風による大雨など。夏は、雷を伴った激し雨が降る季節でもあります。

夏の空といえば、むくむくと湧き上がる入道雲と呼ばれる積乱雲ですね。

夕立や雷を落とすこともあるため雷雲とも呼ばれます。

また、昔の人は入道雲に様々な名前を付けていました。

関東地方では坂東太郎、関西地方では丹波太郎、福岡周辺では筑紫太郎と、なぜか全て「太郎」が付くのがご愛嬌です。

入道雲


大暑の時期の雑学

かき氷
大暑は、立秋に入る前の土用の期間とも重なります。

夏の土用といえば、かかせないのが「土用の丑の日」に食べるうなぎですね!

もともと江戸時代には、土用の丑の日には、「う」から始まる食べ物を食べると夏バテ予防になると信じられていました。

それが、「う」から始まる食べ物の中でも「うなぎ」限定になったのも同じく江戸時代のことです。

蘭学者として有名な平賀源内が、夏に売り上げが減って困っていたうなぎ屋さんのために、「本日土用の日」と張り紙をすればよいとアドバイスをしたことが始まりと言われています。

ここ最近は、デパートなどで、土用の丑の日には「“う”のつくもの」食品のイベントが催されることも見かけるようになりました。

夏バテせずに夏を乗り切るためには、しっかりと食べることは欠かせません。

うなぎ以外にも色々と目先を変えてみるのもいいかもしれませんね!

スイカ
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元祖「天ぷらの日」

「夏バテ防止三大食べ物記念日」なるものをご存知でしょうか?(笑)

夏バテ防止三大食べ物記念日ってなんだ?!

  • 天ぷら(7月23日)
  • うなぎ(土用の丑の日)
  • 焼肉(8月29日)

誰が、いつ頃に、大暑の日を天ぷらの日と決めたのか、はっきりしていません。

食材の栄養を衣で閉じ込めて逃さない天ぷらの調理方法が、夏バテ防止・疲労回復に効果ありとして、大暑の日を天ぷらの日にしたのではないかと言われています。

現在は、7月23日だけでなく、毎月23日が「天ぷらの日」です。

なかなか、カラッと揚げるのは難しい天ぷらですが、旬の食材で毎月天ぷらを楽しむのもいいですね~。

天ぷら

1時間降水量最大を記録した日

2023年6月現在、日本における1時間降水量の最大記録は153mlです。

その降雨量を記録したのが、1982年(昭和57年)7月23日、大暑の時期。

長崎県長浦岳で、153mlというとんでもない量の雨が1時間で降りました。 (同じ雨量は、1999年(平成11年)10月27日千葉県香取でも記録されています。)

打ち水キャンペーン強化月間のスタート日

夏の暑さをしのぐための江戸時代の庶民の知恵「打ち水」。

都心部の暑さをやわらげようと雨水や二次利用水を活用した「打ち水大作戦」が2003年に始まりました。

この打ち水キャンペーンの強化月間が、大暑の日に始まります

ヒートアイランド対策として始まったこの活動ですが、省エネ・節電への意識の高まりとともに自治体も巻き込んだ市民運動に発展しています。

打ち水をする前には地表温度が38.8℃だったのが、打ち水の後には31.0℃まで下がったという記録からも街を涼しく効果があるのが分かりますね。

打ち水大作戦

打ち水

まとめ

大暑とは、昔使われていた季節の区分、二十四節気の一つで、立夏から始まる夏の最後の節気です。一年を通じて最も暑い時期を意味しています。

年によって1日前後しますが、例年7月23日ごろから始まり、次の二十四節気・立秋の前日にあたる8月7日ごろまでが大暑の時期です。

ちなみに


2025年は7月22日(火)から8月6日(水)までが大暑です。

確かに、この時期は、全国的に梅雨も明け、夏の暑さが日に日に厳しくなる頃

大暑という名にふさわしい時期ですね。

大暑の次は早くも秋の始まりとなる立秋ですが、7月後半から9月の半ばごろまでは、どこを切り取っても厳しく暑いのが最近の日本の夏。

熱中症予防だけは、夏を乗り切るために必ずしないといけません。

とはいえ、夏のイベントも目白押し。 暑さは厳しいですが、暑さに負けないよう、夏を満喫したいですね。

  • 次の二十四節気は立秋(りっしゅう)です。
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