年中行事

小雪の食べ物と花~雪がちらつくこともある二十四節気

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小雪(しょうせつ)は、二十四節気という太陽の動きをもとにした季節の区分の一つで、黄経240度太陽が通過する日小雪の日です

現在の暦(新暦=グレゴリオ暦)では、11月7日頃から12月6日頃までの約15日が小雪の時期です。

江戸時代まで使われていた旧暦(太陽太陰暦)では、10月・亥の月の中気(月の後半という意味)のためが十月中小雪とも称しました。


小雪の季節

小雪の食べ物~かぼちゃ
小雪(しょうせつ)は、立冬から始まった冬の2番目の二十四節気です。

小雪とは、本格的な冬を前に雪もまだ小さなものがちらつく程度ということを意味します。

徐々に陽射しも弱まり、寒さが日に日に本格的になっていきます。

平地では、初雪にはまだ遠いですが、朝起きると山々が薄っすらと雪化粧をしていることがありますね。

降ったりやんだりの時雨が降ることも多く、雪よりも冷たく感じられる頃です。

七十二候2019
二十四節季、七十二候2019年カレンダー

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七十二候

二十四節気は、それぞれが約15日間ありますが、二十四節気をさらに3等分した七十二候という季節の区分があります。

小雪には、次の七十二候が含まれます。

小雪 初候 虹蔵不見(にじかくれてみえず)

11月22日頃から11月26日頃まで。

陽射しも弱まり、空気も乾燥しだすため、虹を見ることがめっきり少なくなります。

たま虹を見られたとしても、灰色の空ににじんでいるようで夏の虹のようにくっきりとしていません。

小雪 次候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

11月27日頃から12月1日頃まで。

冬の冷たい北風が吹き始める頃です。

樹々に残る葉も落ち始め、街も冬の装いへ姿を変えていきます。

小雪 末候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

12月2日頃から12月6日頃まで。

いよいよ師走、日本原産の果実である橘の実が黄色く色づき始める頃です。

小雪の食べ物

白菜

白菜といえば、鍋料理に欠かせない冬野菜の代表ですね。

生産量も大根・キャベツに次ぐ多さを誇ります。

白菜には和のイメージが強いため、古くから食べられてきたのかと思いきや、食卓に登場するようになったのは明治から大正にかけてと最近のこと。

原産地の中国から伝わったのも江戸時代と新顔の野菜です。

霜にあたったものほど美味しくなると言われており、11月から2月頃が白菜

ほとんどが水分ですが、バランスよくビタミンも含まれており、カリウムが食物繊維を多く含みます。

冬場は2か月ほど保存できるほど貯蔵性が高いという特徴もあります。

白菜

かぼちゃ

緑黄色野菜の代表ともいえるかぼちゃは、原産地である南北アメリカから世界に広まり、栽培されている種類も多い野菜です。

日本に入ってきたのは、戦国時代の末期。ポルトガル人がカンボジアから持ちこみました。

「かぼちゃ」という名前は「カンボジア」が訛ったものとする説が有力です。

現在、日本で栽培されるかぼちゃは、大きく分けて

  • 日本かぼちゃ
  • 西洋かぼちゃ
  • ペポかぼちゃ

の3種です。

かつては日本かぼちゃが主流でしたが、甘くて栗のような食感の西洋種におされて生産量が減ってきています。

かぼちゃ

セロリ

冬から春にかけて旬となるセロリは、セリ科の野菜です。

白菜とは逆に洋のイメージが強いため、日本に入ってきたのは最近と思うところですが、セロリが入ってきたのも戦国時代の終わりのころ。

加藤清正が持ち帰ったことから「清正人参」と呼ばれていました。

ただ、独特の香りから日本でセロリが食卓に普及しだしたのは、戦後に欧米の食文化が入ってきてからのこととなります。

あのセロリの香りにはイライラを抑える効果があるほか、キャベツから発見された胃腸粘膜を修復することで知られるキャベジンことビタミンUセロリにも含まれているそうです。

セロリ

キウイフルーツ

ニュージーランドからアメリカに輸出される際に、ニュージーランドの国鳥「kiwi」にちなんで、キウイフルーツと命名され、その名が世界に広がりました。

ですが、キウイフルーツの原産地は中国揚子江なのです。

日本では、みかんなどの柑橘類の余剰対策として栽培されるようになり、現在では東北から九州と広範囲で生産されています。

輸入物もあり年中入手できますが、国産キウイフルーツの旬秋から冬にかけてです。

キウイフルーツの栽培は比較的簡単なため、雌雄1株ずつをうまく栽培すれば、家庭でも収穫できるそうですよ。

キウイフルーツ

鯔(ぼら)

秋から冬にかけて旬を迎える鯔(ぼら)は、成長に応じて名前を変わる出世魚の一つです。

  • 3cm未満 ⇒ ハクまたはキララゴ
  • 3~10cm ⇒ オボコ
  • 10~18cm ⇒スバシリ
  • 18~30cm ⇒ イナ
  • 30cm以上 ⇒ ボラ
  • 特大サイズ ⇒ トド

「とどのつまり」という表現は、ぼらの特大サイズの名称から作られたものです。

ぼらを食用にしている国は多いのですが、河口付近で生息し獲れる時期や場所によっては臭みがあるため、日本ではあまり人気が高いとは言えません。

どちらかというと、ぼらの卵巣から作られるからすみの方が、高級食材として人気がある状態でしょうか。

からすみ

甘鯛(あまだい)

一般に甘鯛というときは赤甘鯛(あかあまだい)を指します。

古くから高級魚で、特に福井で水揚げされる「若狭グジ」は、京都・大阪で珍重されてきました。

甘鯛の旬については、地域によって諸説あり、若狭グジの地元・福井県では夏とされます。

産卵期が9月から12月ですので、やはり夏から秋口が甘鯛の美味しい季節といえます。

甘鯛

小雪の時期の花・植物

千日紅

石蕗(つわぶき)

つわぶきは、海沿いの草原、崖、林のふちなどに自生する常緑の多年草です。

丸くて20cm前後の革のようにつややかな緑の葉が、日陰でもよく育つため、日本庭園の石組みや木の根元などに用いられることも多い植物です。

名前の由来も

  • 艶のある葉を持つフキ⇒「艶葉蕗(つやはぶき)」
  • 厚い葉を持つフキ⇒「厚葉蕗(あつはぶき)」

などが転じたとされており、葉っぱが特徴的だったことがうかがえます。

菊に似た3cmほどの小さい黄色い「石蕗の花(つわのはな)」は立冬から小雪の時期の季語です。

  • キク科の多年草
  • 開花時期は10月から12月
  • 原産地は日本・朝鮮半島・中国・台湾

★花イラスト

千日紅(せんにちこう)

シュッと伸びた茎の先端に、紫やピンク、白、黄、赤など多彩なポンポンのような丸い花を咲かせる千日紅(せんにちこう)

長く開花していることから、千日紅という名前が付きました。

花のように見えるのは、花びらではなく苞葉(ほうよう)と呼ばれる花の付け根の葉っぱです。

苞葉は乾燥させても色あせないため、千日紅はドライフラワーに用いられることも多い花です。

  • ヒユ科の一年草
  • 開花時期は7月から11月
  • 原産地は熱帯アメリカ

千日紅

次の二十四節気は大雪(たいせつ)です

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