日本の暦で極上の吉日なのが天赦日。
カレンダーの作成中、ふと思いました。「お正月が天赦日という年はあるのかな?」
1年が天赦日から始まるのは、すごく幸先がいい気がします。
計算してみたら、思っていたより近い年の元日が天赦日ということが分かりました。
2024年(令和6年)の元日は天赦日
「万よし」とされる天赦日の意味のさることながら、1年に6~7日しかない貴重さが天赦日の価値を高めているとも言えそう。
この天赦日、巡り方には規則があります。
- 春(立春から立夏の前日)は、戊寅(つちのえとら)の日
- 夏(立夏から立秋の前日)は、甲午(きのうえうま)の日
- 秋(立秋から立冬の前日)は、戊申(つちのえさる)の日
- 冬(立冬から立春の前日)は、甲子(きのえね)の日
元日は冬至の期間です。
つまり、元日が甲子の日にあたれば、その年の1月1日は天赦日ということ。
ですが、十干は60日で一巡しますが、1年は365日。
しかも4年に1度は閏年ですので計算が複雑そうです。
仕方なく、こちこち表計算してみたら、2024年(令和6年)の元日が甲子(きのえね)の日で天赦日!
1年が天赦日から始まるのは、すごく幸先がいい気がしますね。
元日と天赦日が重なる周期
次に気になったのが、元日が天赦日になる頻度です。
先ほども触れましたが、甲子から始まる十干は60日周期。
1年は365日が3年続き、366日ある閏年が1年の周期。
数学(算数?)が得意な方なら、公倍数を計算して済みそうですが、地道に割り出してみました。
日と天赦日が重なる周期
元日が甲子の日で、天赦日となるのは、24年に1度と57年に1度の周期を繰り返す
ちょっと分かりづらい表現になりましたが、81年に2度あるといえば伝わるでしょうか。
1900年以降で、元日が天赦日だったのは
- 1921年(大正10年)
- 1944年(昭和19年)
- 2001年(平成13年)
2001年と2024年は24年周期になるので、2024年の次に元日が天赦日となるのは、57年後の2081年。
今日現在(2021年1月4日)からは、2024年は先の話ですが、良い年になるといいなぁという期待感いっぱいです。