秋といえば、食欲、スポーツ、そして読書ですね。
読書週間がいつなのか気になったあなたも、涼しくなったことだし今年こそ読書!と考えておられるのではないでしょうか。
小中学校の頃は、学校行事のような感覚で読書週間がありましたが、大きくなると読書週間がいつ始まるのか、本屋に行ってようやく気付くということも多いですよね。
今年は、2025年の読書週間がいつなのかを確認していただいて、ぜひ多くの本と触れ合ってくださいね。
秋の読書週間はこの日!
1947年(昭和22年)から始まった読書週間。
2025年は、実に78回目を迎えます。
2025年の読書週間はいつ?
2025年10月27日 月曜日~11月9日 日曜日
読書週間の期間は、実は、毎年同じ日程です。
11月3日の文化の日の前後1週間、あわせて2週間が読書週間に設定されています。
秋の読書週間とは
読書週間は、公益社団法人読書推進運動協議会が主催されている週間です。
第二次世界大戦が終わって間もない1947年(昭和22年)、日本の各地にはまだ戦争の傷跡が残っていました。
そんな中、「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」と、出版社・取次会社・書店、公共の図書館がともに呼びかけ、新聞社、放送社などマスコミ各社も協力し、第1回の読書週間が開催されました。
第1回の読書週間は、11月17日から23日の1週間の開催でしたが、各地で講演会や図書に関する展示会が開催され、大きな反響を呼んだのです。
わずか1週間では惜しいとの声を受けて、翌年の2回目から、文化の日をはさんで10月27日から11月9日の2週間にわたって開催されるようになりました。
2025年はの開催です。
「読書週間」は、いまや国民的行事として定着しています。
その反面、物質の豊かさに精神が追い付いていないのが現在の社会ではないでしょうか。
読書週間をきっかけに、読書の素晴らしさに多くの人に触れてもらい、論理的思考の基礎となる読書の習慣を身に着けてもらいたい。
そうした願いのもとに「読書週間」は、開催されています。
戦後も80年となり、最近では終戦記念日を知らない割合が10代・20代で増えているそうです。
先日、中学校3年生の姪っ子に聞いてみたところ、「学校で習ってないから知らない」という答えが返ってきました。
伯母としては、「ブルータスよ、お前もか。」な心境になったことは、姪っ子には内緒です。
終戦から2年しか経っていない年に始まった読書週間。
当時の人々にとって、読書を楽しめるというのは、それこそ平和を実感できたでしょうし、これから国を復興していくのだという力にもなったのだと思います。
小学生の頃は、『大人が本を読め』と言っているぐらいにしか感じていませんでしたが、「読書週間」の生まれた背景は、とても真摯なものだったのですね。
あらためて、書店に行けば、あらゆる本があふれている今の時代に感謝したいと思います。
読書週間のイベント
読書週間には、各地の図書館や書店でイベントが開催されます。
図書館のイベントは、ここでは到底紹介しきれませんので、書店のイベントについてご紹介しましょう。
書店くじ
日本書店商業組合連合会が1986年から実施している「本屋さんへ行こう!」キャンペーンで実施されているのが、この書店くじです。
秋の読書週間の期間、書店で書籍や雑誌の購入額500円ごとに1枚配布されます。
2025年は何が当たるのかは、まだ発表されていませんが、2024年の1等は図書カード1万円でした。
書店くじを実施している本屋さんでのみ、書店くじは配られますので、その点だけはご注意ください。
本屋さんに泊まれるツアー
大型書店のジュンク堂さんで実施される「本屋さんに泊まれるツアー」。
こちらは、X(旧Twitter)で「ジュンク堂に住んでみたい」という本好きの人たちのつぶやきがきっかけで生まれた企画です。
2023年に4年ぶりに復活し、昨年、2024年はジュンク堂広島駅前店で開催されました。
開催される書店も毎年違っていることと、2025年の開催があるのかどうか、こちらも今日時点ではまだ不明ですが、もしお近くのジュンク堂で開催となったら、申し込まれてはいかがでしょうか。
参加費は無料ですが、一人最低3冊の書籍か雑誌の購入が必要ということでした。
まとめ
秋の読書週間は、毎年11月3日の文化の日をはさんだ10月27日から11月9日の2週間開催されます。
秋の読書週間が始まったのは、戦後間もない1947年。
「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」と書店・取次会社・書店、公共図書館が中心となって開催されました。
読書週間をきっかけに読書の素晴らしさに触れてもらいたいという願いのもと国民的行事として定着しています。
毎年公募の中から選ばれる読書週間の標語、2025年は「この一行に逢いにきた」だそうです。
心ときめく一行に出会えることを期待したいですね!