ロシアには、年間に8日の祝日が定められています。
一見、少なそうですが、1月1日の元日から1月8日まで(途中、1月7日のロシア正教クリスマスの祝日をはさむ)、新年休暇となりますので日数としては祝日が14日ある計算です。
また、面白いのは振替休日が徹底して合理的だということ。
- 祝日が土曜日もしくは日曜日に重なるときは、原則、直後の平日が振替休日になります
- 祝日が火曜日もしくは木曜日に当たる場合、飛び石となる月曜日または金曜日が休日になります(かわりに前後の土曜日または日曜日が振替の出勤日になります)
実際には休日の振替先は、まとまった連休を作るため、かなりイレギュラーに動かされます。
こうした休日の変更は、前年9月下旬から10月上旬に政令で決定されることになっています。
ロシアの祝日の意味
祝日 | 2021年 | 説明 |
元日 | 1月1日(金) | 新しい年を迎える1月1日の祝日です。 |
新年の休暇 | 1月2日(土)~1月6日(水)1月8日(金) | 1月2日から8日までは、間にロシア正教クリスマスをはさみますが、新年の休暇となります。 元日から8日までに来る土日は、移動休日として飛び石連休を埋める形で振り替えられます。 |
ロシア正教クリスマス | 1月7日(木) | イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスの祝日ですが、ロシアではユリウス暦を採用しているため、1月7日がクリスマスになります。 |
祖国防衛の日 | 2月23日(火) | 1918年2月、第一次世界大戦でドイツ軍に対抗するために、労働者と農民による軍隊が組織されたことを記念する日です。現在では、男性に感謝する日として、バレンタインデーに似た日となっています。 |
国際婦人デー | 3月8日(月) | 1913年に、女性の経済的・社会的・政治的平等を勝ち取るために制定された国際連帯デーをロシアでは1917年に祝日と定めました。現在では政治的意図は失われ、女性の日として、女性たちにお祝いやプレゼントを贈る日になっています。 |
春と労働の日 | 5月1日(土) | ヨーロッパでは5月1日は春を迎える祭典の日でしたが、そこに労働者の祭典の意味合いが重なった祝日です。 |
戦勝記念日 | 5月9日(日) | 1945年5月9日(ロシア時間)にドイツが降伏文書に調印し、第二次世界大戦が終結したことを記念する祝日です。第二次世界大戦の死者を追悼する日になっています。 |
ロシアの日 | 6月12日(土) | 1990年6月12日にロシア連邦としての国家主権宣言がなされたことを記念する祝日です。 |
民族統一の日 | 11月4日(木) | 1612年にモスクワに侵攻したポーランド軍を、貴族と農民が共に力を合わせ退去させたことを記念する祝日です。国が一つになった象徴的な日として2004年に祝日に制定されました。 |
移動休日 | 11月5日(金) | 1月2日の新年の休暇が土曜日のため、この日が移動休日になります。 |
移動休日 | 12月31日(金) | 1月3日の新年の休暇が日曜日のため、この日が移動休日になります。 |