少し前までは、なじみが薄かったベトナムですが、ここ数年、旅行先としての人気は高まるばかり。
食事が美味しい、雑貨が可愛いという理由もありますが、ベトナムの人たちが親切で優しいということが人気の理由でしょうか。
そんなベトナムへの旅行ですが、旧正月の時期は少し勝手が違ってきます。
旧正月は1月下旬から2月下旬と時期は決まっているものの、日にちは毎年変わるため、いつなのかを確認しておくと安心です。
また、もし旧正月の時期にベトナムに旅行するにしても、あらかじめポイントを知っておくと十分に楽しめますね。
そこで本日は、ベトナムの旧正月が2022年はいつからいつまでか、そして旧正月の時期のベトナム旅行を楽しむポイントを詳しくお伝えしていきますね!
ベトナムの旧正月、2022年はいつからいつまで?

旧正月とは、旧暦の1月1日のこと。
日本では、明治に新暦に変わって以降、旧暦のお正月を旧正月と呼ぶようになりました。
ベトナムでは、旧正月のことをテトといい、新年を迎える日として盛大にお祝いします。
旧暦は月の公転周期を基準とし、新暦は地球の公転周期を基準とした暦です。
旧暦と新暦では、1年の長さが違うため、旧正月は毎年違う日になってしまうのですね。
旧正月は例年1月21日から2月20日の間と時期が決まっています。
ちなみに、2022年の旧正月は2月1日火曜日です。
日本でも年末年始は休みになりますが、ベトナムのテト(旧正月)の休日は法律によって5日間と定められています。
大体、旧暦の大晦日から1月4日までの5連休となることが多いようですが、10月初めに首相が承認して正式決定する流れです。
その前後に土日がくっつくと、5日よりさらに長いお休みになるのは日本も同じですね。
さらに、ベトナムの法律では、休日が土曜日と重なっても振替休日に!
もしテトの休日5日に土日が重なった場合、振替休日になりさらに連休が伸びます。
これはうらやましい話ですよね(笑)。
2022年のベトナムのテト(旧正月)休暇は、1月29日(土)から2月6日(日)までの9連休です。
通常春節休暇は、旧暦の大晦日から旧暦の1月4日までの5連休ですが、2022年は前後の土日も含めた9連休と政府決定されました。

ベトナム旅行を計画しようとしていた時期と、2022年のテト(旧正月)休暇は重なっていませんでしたか?
もしテト(旧正月)と重なっていたら、ベトナム旅行の計画をどうしようかと悩んでしまいますよね。
では、続いて、そんなテト(旧正月)の時期のベトナムは旅行先としてどうなのかを詳しく見ていきましょう。
テト(旧正月)の時期の旅行を楽しむには!

日本では旧正月は平日ですが、ベトナムではテト(旧正月)は最も重要な祝日。
テト(旧正月)の時期のベトナムは、普段のベトナムではないという点はまず押さえておく必要があります。
ですので、初めてのベトナム旅行はテト(旧正月)の時期は避けるべきという考えもありますね。
ただ、初めてのベトナムなら、まずは一般的な観光地を楽しむということが多くなりますよね。
であれば、ポイントさえ押さえておけばテト(旧正月)の時期に旅行しても十分楽しめます。
それに、1月下旬から2月下旬にあたるテト(旧正月)の時期は、気候的にも雨期が終わって最も過ごしやすい時期なのです。
では、テト(旧正月)の時期にベトナムに旅行する場合のおすすめポイントと注意点に分けてお伝えしていきますね!
テト(旧正月)にベトナムを旅行するおすすめポイント!
まずは楽しいお話からお伝えしますね(笑)。
- 年間通じて気候がベスト
- 観光客が多いエリアはお店も開いている
- ショッピングセンターで正月セールがある
- フラワーロードなど、テトの時期だけのイベントがある
順番に詳しく見ていきましょう!
年間通じて気候がベスト
ベトナムも日本と同じように南北に長いため、北部・南部で気候に差がありますが、全体的には雨季と乾季がある熱帯モンスーン気候に属しています。
日本でも梅雨の時期はじめじめと蒸し暑いですし、空気が乾く秋の時期は過ごしやすいですよね。
1月下旬から2月下旬のテト(旧正月)は、まさに雨季が明けて乾季の時期。
北部と南部では気温に差はあるものの、カラッとしていて日本の秋に近い気候です。
ベトナムの中でも人気のあるホーチミンなんかは、日中の気温こそ30℃を超しますが、晴天が続いて旅行には最適なシーズンなのです。
後からご紹介するフラワーロードに行くにも、道路は大渋滞しますから、散歩を兼ねて歩いていくのもいい季節です。
上手くいけば、散策の途中に、ベトナムの獅子舞ともいえる「ムアラン(麒麟舞)」が見られるかも。
家々を回って、1年の幸せを祈願する「ムアラン」もベトナムに伝わるテトの伝統行事なのですよ~。

観光客が多いエリアはお店も開いている
ベトナム旅行のリピーターで、ちょっとローカルな地域に行きたいようなら、テトの時期は厳しいですが、ホーチミンやハノイなどの大都市では、テトの時期でも特に不自由はありません。
ホーチミンであれば、観光エリアともいえる1区(ドンコイ通り周辺)はほとんどのお店が営業しています。
特に、日本のガイドブックに載っているような観光用のお店はほぼ営業!
もちろん、お店によっては閉まっていることもあるので、お目当てのお店については事前に確認しておく方が安心です。

ショッピングセンターで正月セールがある
日本でもお正月明けて初売りと同時にセールが始まりますが、ベトナムもテト期間はセール時期です!
テト(旧正月)の期間中、ショッピングセンターやアパレルショップでは、正月セールが始まります。
嬉しいことに、ブランドショップでもセールがあるのでお目当ての品がお得に買えるチャンスかも。
ただし、こちらもショッピングセンターによっては三が日休むことがあります。
正月セールがあるのは、どこのショッピングセンターか、出発前に調べておくといいですね。

テトの時期だけのイベント、フラワーロード
テトにベトナムを訪れる一番のおすすめ理由が、このフラワーロードです。
もともと、ベトナムは、テトに家の前に花を飾る習慣があり、テトの前にはあちこちに花市が立つお国柄。
テト(旧正月)の期間中には、花がいっぱい飾られるフラワーロードが、開催されるのが恒例のイベントです。
- 北部のハノイ → ホアンキエム湖周辺の遊歩道
- 中部のダナン → 市内中心部のバクダン通り
- 南部のホーチミン → ドンコイエリアにあるグエンフエ通り
中でもホーチミンのフラワーロードが規模も大きくて華やかです!
屋台も出ますし、名物ともいえるブックフェアも道のあちこちで開催されています。
日本では、お正月でも着物姿の人を見かけなくなりましたが、ベトナムの民族衣装・アオザイ姿の人もたくさん見ることができます。

フラワーロードは、ベトナムの人にとっても楽しみなお祭りですので、かなりの混雑と渋滞が起こります。
日本でも名だたるお祭りは、日本人もたくさん行きますよね。
混雑は素晴らしいイベントである証ぐらいに思って出かけてくださいね。
ベトナムでは、テトには親戚が集まってにぎやかにご馳走を食べて新年を迎えます。
テト料理として有名なのは、北部のバインチュイン、南部のバンテット。
レストランでも出しているところがあるようですが、あまり期待はできないようです。
一番いいのは、ベトナムの家庭にご招待いただくこと。
ベトナムに知人や友人がいらっしゃるようなら、テト料理が食べたい!とお家に呼んでとアピールしてください。(アピールしなくても呼んでもらえる可能性大ですが(笑))


テト(旧正月)のベトナム旅行はここが困る!
楽しいお話の後は、テト(旧正月)の時期だから困るという点をお伝えしてきますね。
- 空港や鉄道は人でごった返す
テト(旧正月)は帰省と国内旅行のシーズンです。ベトナムの人も一斉に国内を移動しますので、空港や鉄道、高速道路は混みます!一都市滞在型の旅行プランがおすすめですよ。
- 正月料金で割高になる
テト(旧正月)は、ベトナムの人のお財布の紐も緩むため、全体的に割高です。
また、ホテルなんかもシーズン価格でお高め設定。
とはいえ、日本に比べて元々の物価が低いので、許容範囲かもしれません。
- 個人商店は閉まっている
都市部でも郊外のお店や個人商店は、基本三が日は閉まります。お店によっては、もっと長く休みを取るところも。
観光客向けのお店以外は閉まっていると思った方がよいですね。
- 公営の観光施設が閉まっている
政府や自治体が運営している博物館は旧暦の三が日の間、閉館します。
いつから営業するかも年によって変わりますので、事前に情報収集する方が確実です。

日本でも年末年始には、多くの人は仕事が休みで、帰省したり旅行に出かけたりしますが、ベトナムでも交通事情は似たようなもの。
テト休暇中は、高速道路も新幹線も飛行機も混雑します。
デパートなどの初売りは1月2日から始まりますが、繁華街以外では三が日までは閉まっているお店が多くなります。
飲食店も初詣でにぎわう神社の周辺以外はお休みです。
またテト(旧正月)休みは、ベトナムの人たちも大いに動いて大いにエンジョイされます。
お正月だから混雑するのは当たり前ぐらいの気持ちでお出かけしてくださいね。
まとめ
旧正月は、旧暦の1月1日のこと。
新暦と旧暦では1年の長さが違うため、毎年日にちが変わりますが、例年1月21日から2月20日の間に旧正月は当たります。
2022年の旧正月は、2月1日火曜日
ベトナムでは旧正月をテトといい、法律でテトの休日は5日間と定められています。
例年、旧暦の大晦日から、旧暦1月4日までのがテトの休日です。
間に土日が入った場合は振替休日でお休みが伸びるのはうらやましい限りです。
また、前後に土日がある場合は、さらにお休みは長くなるのは日本と同じですね。
2022年は、1月29日(土)から2月6日(日)までの9日間がテト(旧正月)休暇です
テト(旧正月)は、ベトナムの人にとって1年で最も大切な祝日です。
休暇を利用して、帰省したり国内旅行に出かけたりと大いにエンジョイされます。
普段のベトナムではないため、旅行の時期としては良くないという声もありますが、ホーチミンやハノイなどの都市に行くのであれば、特に不自由はありません。
テトの時期ならではの楽しみ方と注意点を押さえておけば、テトの時期は気候的にもベトナム旅行にもってこいです。
- 年間通じて気候がベスト
- 観光客が多いエリアはお店も開いている
- ショッピングセンターで正月セールがある
- フラワーロードなど、テトの時期だけのイベントがある
- 空港や鉄道は人でごった返す
- 正月料金で割高になる
- 個人商店は閉まっている
- 公営の観光施設が閉まっている
旧正月だから、テトの時期は旅行には向かないという思い込みがありましたが、ベトナムのテトは、日本おお正月の概念と全く違うイメージです。
普段と違うベトナムを楽しめるのがテトの旅行もいいですね。